薬局M&Aで事業承継を考えている方はどのくらいいるでしょうか? 後継者問題で事業承継を考えていても、本当に成功するか不安を抱えている方もいるでしょう。 実際に、薬局M&Aでは社長交代時に問題が発生し、失敗する事例が少なくありません。 そこで今回は、事業承継の際に社長が交代して失敗してしまった事例や、成功する先代社長の特徴、失敗しないためのポイントなどをご紹介します。

■「社長になる」というのはどういうことか?

そもそも、会社の社長になるということは何を意味するのでしょうか? 会社の社長は、法務局に代表取締役就任の登記をすれば形式上は社長ということになります。 登記を行うと会社で多用する印鑑を実印として登録する必要があり、会社印や代表印として使用されます。 また、社長は法律的に会社を手に入れるという意味合いがあり、様々な契約やサービス等を決定する権限を持ちます。 社長が決断したことは絶対なので、会社内で反対意見が多かった内容であっても契約が有効になるケースもあります。 例えば、従業員の意思決定ができていなかった案件やプロジェクトであっても、社長が押印すればそれだけで進めていかなければならないのです。 会社の株主総会で決議されなければ、社長という地位を得ることはできません。 反対に、株主総会で解任決議が決まった場合、社長を退任せざるを得なくなります。 つまり、社長になるということは会社の株式も手に入れることであり、株式を手に入れるために先代社長から後継者である自分自身に株式が渡るよう努める必要があるのです。 会社の代表権を持つ社長は株式を手に入れることで会社を引き継いだ証になると言われています。

■社長交代で見られる失敗事例

多くの実績を築き上げてきた社長が交代すると、どんなに業績が良くても財務基盤が構築されていても、失敗につながってしまう可能性があります。 実際に、社長交代後に経営が上手くいかなくなるケースはたくさんあるのです。 では、失敗事例にはどのようなものが挙げられるのでしょうか? ・業績悪化 最も多い失敗事例が社長交代後の業績悪化です。 先代社長が長年セールスを獲得していた案件やプロジェクトだった場合、社長交代で取引先からの理解が得られずに受注件数に伸び悩むケースがあります。 会社の売上の大半を獲得していた場合は特に、後継者が引き継いでも先代社長と同等の経験や実績がなければ、受注が途中で打ち切られて業績が悪化する可能性もあるのです。 ・資金繰りが上手くいかない 社長は、会社の経営者として会計を正しく理解しておかなければなりません。 毎月の資金繰りにはどのようなものがあるのか、また長期的な投資行動として必要なことは何かなど、専門知識を持って判断していく必要があるからです。 しかし、決算書類を見たこともなく会計の知識がない後継者と社長が交代すると、会社の資金繰りが上手くいかなくなってしまうのです。 また、債務についても理解しておかなければ、たとえ社長になっても資金繰りに追われることになります。 債務超過の場合は先代社長が自分で何とかしようと従業員に隠してしまうケースもあります。 後継者となる人物が、正しい財務の知識を持ち、財務諸表を読んで長期に渡る資金繰りを計画していくことが大切です。 ・退職者が増えてしまう 社長交代によって、従業員の退職が増えてしまうことも失敗事例の1つです。 誰からも信頼される社長だった場合は特に、社内改革や事業承継などが原因で社内が混乱し、少なからず退職者が出てしまうと言われています。 退職者の人数が少なければそれ程問題はなくても、2割・3割といったように業務に支障が出たり影響が出たりする人数になってしまえば、会社の人財も維持できなくなります。 円滑なコミュニケーションを取り、従業員の信頼を得る立場でなければならないのです。 薬局M&Aで事業承継する場合も同様に、社長が交代することで上手くいかなくなるケースを考えながら、後継者として相応しい人物を選び、今後の経営に支障が出ないようにしましょう。 事業承継を成功させるためには、事前準備や後継者の育成が鍵になってくると言われています。

■社長交代が成功する先代社長の特徴

社長交代が成功する先代社長には具体的にどのような特徴があるのでしょうか? 先代社長が持つ成功のポイントを見ていきましょう。 ・お金に関する裁量がある 社長として長年地位を築いていると、相応の収入が得られます。 しかし、事業承継して後継者に地位を譲るというのは、その立場も失うことを意味します。 中には、先代社長が会社のお金を握っているため、経営者として正しい管理ができていないケースもあるでしょう。 経営について無知で社長の奥さんが管理しようとするところも少なくありません。 それでは、会社としての経営が成り立ちません。 お金に関する裁量を持っている社長は、後継者と交代する際に印鑑や通帳、小切手帳なども渡す傾向にあります。 会社のお金を後継者に渡さず連帯保証人にするのでは、事業承継する意味がないのです。 ・経営に関与し過ぎない 後継者が会社経営を任され始めると、従業員は途端に先代社長と比較するようになります。 後継者の中には、以前から事業に携わっているベテランの従業員よりも年齢が低い場合も多いでしょう。 そうなると、当然ながら後継者の言動に反対する声も出てきてしまうのです。 先代社長のように経験も実績もない人物が後継者として選ばれるケースは稀であっても、後継者として今後どのように会社と関わっていくべきかに苦悩する方もいます。 先代社長は、そんな不安を抱く後継者に対し、間接的な経営関与ができると良いと言われています。 先代社長が事業承継後も会社に関わっていると、従業員が比較して後継者とのトラブル招く恐れもあるでしょう。 後継者が従業員から信頼され尊敬される存在になるためには、先代社長が経営に関与し過ぎないことがポイントになってくるのです。 ・会社が飛躍するチャンスだと考えている 先代社長の中には、薬局M&Aといった事業承継が致し方ないことだと考えている方もいるかもしれません。 しかし、それでは後継者と交代しても自身とは違うやり方に不安・不満を抱きつい声を上げてしまう可能性が高いでしょう。 事業承継の選択は、会社の危機的状況を打破するためでもありつつも、さらに飛躍するチャンスを作ることでもあります。 事業承継が、今後会社を成長させてくれる第1歩になると考え、後ろから見守っていく必要があるのです。

■薬局のM&A・事業承継の社長交代で失敗しないためには?

ここまでは、社長になることの意味や社長交代で見られる失敗事例、社長交代が成功する先代社長の特徴についてご紹介してきました。 薬局のM&Aや事業承継における社長交代は必ず必要なものになるため、失敗しないようにしっかりと準備をしておく必要があります。 続いては、薬局のM&Aや事業承継の社長交代で失敗しないために知っておきたいポイントについてご紹介しましょう。 【薬局のM&Aや事業承継は準備不足が原因で失敗するケースが多い】 薬局のM&Aや事業承継を行う目的は、社長が交代することによって会社の変革を行うといったものがあります。 事前にしっかりと準備をして薬局のM&Aや事業承継を行うケースももちろんありますが、経営者や社長が不幸にも急死してしまって急遽経営者や社長になった場合は、経営がうまくいかなくなってしまう可能性がとても高いです。 倒産に至らなかったとしても、会社内で問題が起きてしまったり、業績が低下したりするなど、会社にとってマイナスな状況になってしまうケースも実際にあります。 そうならないためには、薬局のM&Aや事業承継の準備をしっかりしておくことが重要になるのです。 何が起こるか分からないので、万が一の時に備えて後継者候補の育成やリーダーとなれる人物を育成しておくことによって、急遽薬局のM&Aや事業承継をしなければいけなくなった時でも安心できるでしょう。 【薬局のM&Aや事業承継の前提条件を知っておく】 薬局のM&Aや事業承継の社長交代で失敗しないためには、どのような前提条件があるのかを知っておくことも重要なポイントになります。 薬局のM&Aや事業承継の前提条件には、経営者が60歳以上だということ、事業承継した薬局が存続可能だということ、後継者が存在していることの3つが挙げられます。 この中でも、後継者が存在していることは最も重要な条件だと言えるでしょう。 なぜなら後継者となれる人材がいなければ、いくら薬局を残したいと思っていても不可能だからです。 【後継者のリーダシップ力を磨く】 薬局のM&Aや事業承継を成功させるためには、後継者のリーダーシップ力を磨くことも重要になります。 後継者が会社を引っ張っていくために必要なリーダーシップ力は、後継者メンタル、後継者の経営理念、コミュニケーション力の3つから構成されます。 後継者メンタル、後継者の経営理念、コミュニケーション力について詳しく見ていきましょう。 ・後継者メンタル 後継者メンタルは、会社を引き継ぐことを自分自身で決断することを意味します。 人生設計の中で後継者になることを明確にしている人であれば、薬局のM&Aや事業承継を行っても問題なく事業を行っていけるでしょう。 しかし、何となく後継者候補になっていたから後継者になってしまうと、ビジョンなどを持つことができずに失敗してしまう可能性が高くなってしまうので注意しなければいけません。 ・後継者の経営理念 後継者の経営理念は、後継者がどのような会社にしていきたいと考えているのかを明確にするものです。 これまでの経営理念を加筆修正することによって、後継者が実現したいビジョンが見えてきます。 そうすることで、後継者自身の未来像もはっきりと見えてくるため、薬局のM&Aや事業承継を成功させるため後継者の経営理念は必要な要素となっています。 ・コミュニケーション力 薬局のM&Aや事業承継を成功させるためには、後継者のコミュニケーション力もかなり重要になってきます。 後継者がどのような経営理念を考えているのか、今後の会社の動向はどうなるのかといったことを従業員にしっかりと話すことができなければ信頼してもらえません。 信頼してもらえないということは、経営者について来てくれない可能性もあるのです。 そのため、今後のビジョンについてしっかりと話せるコミュニケーション力がなければ、薬局のM&Aや事業承継が失敗してしまうかもしれません。 薬局のM&Aや事業承継を成功させるためには、しっかりと準備を行うだけではなく、どのような前提条件があるのかも知っておく必要があります。 薬局のM&Aや事業承継を検討しているのであれば、万が一の時に備えた準備をしておくことによって、失敗する可能性を大幅に下げられるでしょう。 そのため、現在経営者という立場に立っている人は、今一度薬局のM&Aや事業承継を成功させるために必要な要素が抜けていないか見直してみることをおすすめします。 また、後継者となる人の能力を高めることも重要なポイントになるため、様々な方面からしっかりと対策をすると薬局のM&Aや事業承継を成功へと導くことができるでしょう。

■社長交代などで不安が生じたらアテックへ相談しよう

薬局のM&Aや事業承継を成功させるためには、今回紹介した社長交代の注意点について知っておくことが重要なポイントになります。 しかし、しっかりと準備を進めていたとしても不安を感じる経営者も少なくありません。 不安を感じた場合は、薬局のM&Aや事業承継をサポートしてくれるような会社への依頼を検討するでしょう。 薬局のM&Aや事業承継をサポートしている会社はいくつもあり、どの会社を利用すべきなのか決めかねているという人も中にはいるかもしれません。 そのような時におすすめしたいのが、アテックです。 アテックは、公正な立場でM&Aを行うことはもちろんですが、薬局に関する知識をも熟知しているため、正しい情報を持つ薬局M&A仲介会社として信頼できます。 さらに、適切なサポートをしてくれるため、買い手と売り手の両方にメリットがある提案をしてもらえるのです。 アテックでは、ファーママーケットという薬局M&Aマッチングサイトも運営しているので、条件が合う買い手と売り手のマッチングも可能です。 売却希望と購入希望の数もかなり多くなっているので、希望の条件に合う薬局M&Aを実現できる可能性が非常に高いと言えるでしょう。 後継者問題で悩んでいる薬局の経営者は、ぜひアテックのファーママーケットも利用してみてください。 薬局のM&Aや事業承継を考えていて、どこかの仲介会社に依頼をしたいと思っているけど、どの仲介会社にしようかまだ決まっていないのであれば、アテックやファーママーケットの利用も検討することをおすすめします。 魅力的な薬局のM&Aや事業承継を実現でき、将来的にも安心感が高まります。