調剤薬局は医薬分業の確立によって多くの薬局が建てられ、今に至ります。 現在でも変わらず地域住民からのニーズが高い調剤薬局も多いですが、そんな中で後継者探しに苦労されているオーナーは多いようです。 そこで今回は、調剤薬局の後継者探しを成功させるためにはどうすれば良いのか、ポイントをご紹介していきましょう。 現在後継者探しをしているがなかなか上手く行っていないというオーナーはもちろん、今後後継者探しをする予定のオーナーもぜひ参考にしてみてください。

■後継者探しを行う時に知っておきたい選択肢

後継者探しを行っていく上で、まずはどういった選択肢があるのか知っておく必要があります。 ・現在の従業員を後継者にする これまで一緒に働いてきた従業員は、調剤薬局の内情から地域の特色、地域住民とのコミュニケーションも既に理解しています。 そのため、現在の従業員を後継者にすることも選択肢に入ります。 オーナー的にも信頼できる従業員を後継者にしたいと考えている方は多いかと思いますが、実際に後継者として選ぶとなると現実的に難しいことは多く出てきます。 例えば、調剤薬局を従業員に譲渡する場合、従業員側が店を買い取るような形になるため、多額な資金を用意しなくてはなりません。 また、直接従業員に譲渡しようとすると交渉がなかなか進まず、結局譲渡が失敗に陥るケースもあるので注意が必要です。 さらに、オーナーは従業員に譲渡したいと思っていても、従業員は調剤薬局を運営していかなくてはいけないプレッシャーが掛かってくるため、オーナーにはなりたくないという方が意外と多いです。 そういったこともあり、従業員へ譲渡する選択肢はあるものの、現実的には難しいと言えるでしょう。 ・オーナー候補になる人材を雇う 従業員の中で調剤薬局を運営まで手掛けたくないという方が多い場合、あらかじめオーナー候補になる人材を採用しておき、育成していく方法があります。 初めから「経営に携わりたい」と考えている人物を雇い入れるため、譲渡もスムーズに行きやすいです。 さらに、自ら人材育成していくことでしっかりと自分がこれまで積み上げてきた経験や知識を継承していくことができます。 オーナーは変わるものの、経営のやり方は変えたくないという方におすすめの方法です。 ただし、この方法にもデメリットがあります。例えば、時間が掛かってしまうという点です。 一から人材育成を進めていくことになるので、最低でも1年、長ければ数年掛かってしまうこともあるでしょう。 いくら採用したからと言ってもその人が転職しないとも言い切れません。 せっかく一から教え込んでいたのに突然辞められてしまってはさらに時間が伸びる一方です。 中にはオーナー候補としてやる気が見られなかったり、やる気はあるもののオーナーには向いていない人物を採用してしまう可能性もあります。 このデメリットは面接の際に見極めることが重要ですが、面接時では見えない部分も多いため注意が必要です。 ・M&Aを活用する 調剤薬局にも個人が経営しているケースと、企業としてチェーン展開しているケースがあります。 大手企業ではより多くの地域に店舗を展開しようと、M&Aを実施しているのです。 M&Aというと店舗が吸収されてしまい、これまでのやり方を変更しなくてはならないとイメージされる方も多いでしょう。 確かにそういった場合もありますが、M&Aにも様々な種類があるため、どういった内容の譲渡にするのかは各案件によっても異なります。 中には店舗側のやり方を尊重し、あまり働き方を変えなくても譲渡できるケースがあります。 こういった場合、交渉によって変わってきますが譲渡側のオーナーにとって最高の結果を目指すなら、仲介業者を入れて交渉していった方が良いでしょう。

■後継者を採用する際に注意しておきたいポイント

オーナー候補になる後継者をあらかじめ採用する方法があることをご紹介しましたが、後継者候補となる人材を採用する際に注意しておきたいポイントもいくつかご紹介しておきましょう。 面接の際にどんな部分に注目すれば適した後継者候補を見つけられるのでしょうか? ・責任感を持っているか 調剤薬局のオーナーとして責任感を持っているかどうかは非常に重要なポイントです。 調剤薬局のオーナーは経営者なので自身の生活を安定させることはもちろん、従業員の生活を支えていくために尽力する必要があります。 また、薬剤師は医療従事者として薬局を利用する患者の命を預かっていると意識しなくてはなりません。 例えば間違った薬を渡してしまったらその副作用で体調を壊してしまう可能性もあります。 もちろん、調剤薬局ではそのようなリスクを少しでも減らそうと様々な努力がなされていますが、絶対に起きないという補償もないです。 重大な医療事故が発生した場合、いくらオーナーが調剤を行っていなかったとしてもオーナーとしての責任を果たさなくてはいけないでしょう。 このように、調剤薬局のオーナーになるためには様々な責任感を持っておかなくてはなりません。 面接の際にどうやって責任感があるかどうかを見極めていくかというと、「前職で失敗したことはありますか?どんな失敗をしたか教えてください。」と聞いてみましょう。 この質問では失敗してもきちんと自分で対処し責任を果たしたかどうかが分かります。 回答内容を聞いて失敗を誰かに責任転嫁していたら責任感を持っていない可能性が高いです。 また、失敗したことがないと回答された場合、自己顕示欲が強く、自分をよく見せるために責任を他人へなすり付けてくることが考えられます。 ・コミュニケーションが取れるか 調剤薬局では顧客とのやり取りはもちろん、薬局で働くスタッフ同士のやり取り、オーナーであれば近隣病院の医師や医薬品の卸業者とのやり取りも必要となってくるため、調剤薬局オーナーのスキルとしてコミュニケーション能力は必須と言えます。 現在は特に処方箋の説明責任を果たす必要があり、患者とのコミュニケーションが上手く取れれば売上増加を目指せるでしょう。 面接の際にコミュニケーション能力の有無を見極めるためには、まず自己紹介をしてもらうと良いでしょう。 面接だと一問一答になるケースが多いですが、ある程度自由に話せる環境を作ることで、応募者のコミュニケーション力が見えてきます。 この時、重視することは話の内容よりも話し方です。 もちろん、話す内容が分かりやすい方が良いのですが、それよりもきちんと面接官の目を見て話すことができているか、話している時の感じ・雰囲気はどうかを確認した方がコミュニケーション能力の有無を見極められるでしょう。 また、「あなたはどんなことが好きですか?」と聞いてみてください。 一見、この質問でコミュニケーション能力を見極められるのかと思われる方もいらっしゃるでしょう。 この質問の意図は質問内容が曖昧であるため、応募者は何を伝えれば良いのか迷ってしまいます。 ここでしっかりと面接官にどんなことについて好きと言えば良いのか質問返しする人は、きちんと意図を汲み取ってから話そうとしてくれる人だと言えます。 ・向上心や探究心を持っているか 調剤薬局オーナーを務めるためには様々なスキルが必要となりますが、スキルだけでは補えない部分もあります。 それは、向上心や探究心の有無です。 向上心や探究心を持っていない人が調剤薬局のオーナーを目指して応募してきた場合、その人の目標は「オーナーになること」なのでオーナーになった時点で目標が達成してしまい、やる気をなくしてしまう可能性があります。 場合によっては、採用された時点でモチベーションが下がり、辞めてしまう場合もあるでしょう。 向上心や探究心があるかどうかを見極めるためには、「仕事に関係がないことも含め、学んでいることや勉強していることなどはありますか?」と聞いてみましょう。 この質問は学習意欲があるかどうかを見極める質問ですが、学習意欲があるということは仕事と関係ない学びであっても向上心や探究心を持っています。

■親族への事業承継はなぜ失敗しやすいのか?

調剤薬局オーナーの中には、親族への事業承継を検討しているので後継者探しはしていないという方もいるでしょう。 しかし、親族への事業承継は失敗するケースも多く、注意して行わなければなりません。 一見スムーズに事業承継を進められそうですが、なぜ親族が後継者になると失敗しやすいのでしょうか? ・準備不足に陥る可能性がある オーナー的には親族を後継者にすることで安心だと考える方も多いでしょう。 しかし、その結果準備不足を招いてしまい失敗に陥るケースがあります。 赤の他人であれば一からしっかりと育成しなくてはいけないと考えるため、準備不足になることはあまりないのですが、親族だからという理由で経営ノウハウの指導が遅れてしまうと万が一オーナーが体調不良で指導できなくなった時に指導できる人がいなくなり、経営が上手くいかなくなる可能性があります。 中には親族が承継してから経営が悪化し、閉局に陥った調剤薬局もあるので気を付けなくてはなりません。 ・経営者の素質を持っていない いくら経営者の血を引く子どもであっても、経営者の素質を持っていない場合も十分に考えられます。 自分の子どもだからと油断していると、経営者の素質がないまま薬局経営することになってしまいます。 ・親族が希望していない オーナーは親族を後継者にしたいと思っていても、親族が経営者になりたくないと思っているケースもあります。 無理やり後継者にしても経営状況の立て直しは難しいでしょうし、本人が嫌になって辞めてしまうかもしれません。 このように、親族への事業承継にも様々な問題点が隠れています。 親族への事業承継を考える時は、問題点をクリアできるかどうか考慮しておきましょう。

■調剤薬局の後継者探しを成功させるために、アテックがおすすめ

現在薬剤師の人材不足という問題も出てきており、後継者を探すことは非常に難しくなってきています。 上記でご紹介してきたポイントを踏まえつつ後継者探しを行えば、成功につながるでしょう。 もし、後継者探しに難航している、後継者探しをしたいがどんなことから始めれば良いのかが分からないという方は、調剤薬局の事業承継をサポートしてくれる企業へ相談してみてはいかがでしょうか? 事業承継をサポートしてくれる企業はいくつもありますが、中でもおすすめなのが「アテック」です。 アテックとは、1991年に創業した調剤薬局M&Aの仲介会社です。 基本的にM&Aの仲介会社として調剤薬局のオーナーと買収したいと考える会社の間に入り、お互いが納得のいく結果が出せるようにサポートを実施しています。 アテックは調剤薬局M&Aの専門商社であるため、他の企業に比べて実績数も非常に多くなっています。 これまで多くの調剤薬局M&Aをサポートしてきた実績から、様々な問題点も解決へと導いてくれることでしょう。 また、調剤薬局をM&Aではなく後継者を育てて譲渡したいと考えているオーナーもいらっしゃるかと思います。 そんな時もアテックに相談してみましょう。 アテックには「ファーママーケット」という調剤薬局を譲渡したいオーナーと独立希望の薬剤師をマッチングさせるサイトを運営しています。 独立希望の薬剤師の条件には開局希望地と総予算、熱意などが書かれているので、譲渡したいと思える人がいないか探してみると良いでしょう。 また、ファーママーケットに現在譲渡したいと思える人がいなかった場合でもアテックに相談すれば希望通りの人物が表れたら紹介してもらったり、ファーママーケットに薬局の情報を掲載しておくことも可能です。 ちなみに譲渡側であるオーナーの仲介料は無料となっています。 まずは気軽にアテックへ相談してみましょう。 後継者探しは非常に大変で時間も掛かってしまいますが、希望通りの事業承継が行えるように様々なポイントに注意しながら後継者探しを行っていきましょう。 上記でご紹介してきたポイントを参考にしつつ、自分自身で譲渡したいと思えるような後継者を探してみてください。 それでもなかなか上手くいかない時は、実績豊富なアテックへのご相談、ファーママーケットの利用がおすすめです。 仲介料も無料なので、後継者探しを成功させるためにもアテックを活用してみましょう。