薬剤師が自分自身の力を発揮するためには、自分が働きやすいと思えるような調剤薬局を見極める必要があります。しかし、それは簡単なことではありません。 薬剤師の中には、自分で調剤薬局を開業した方が良いのではないかと考える人もいるでしょう。それは、自分に合う職場を見つけるよりも難しいため、実現はできないと思っている人も少なくありません。 今回は、大手と中小ならどちらが良いのか、自分にあった調剤薬局を選ぶために知っておきたいポイント、ブラックな調剤薬局を避けるためのポイントなどについてご紹介します。また、独立を考えている人向けの情報も紹介するため、調剤薬局の選び方や独立に関して悩んでいる人は、ぜひ目を通してみてください。

■チェーン展開している大手の調剤薬局か、地域に密着した中小の調剤薬局か

調剤薬局の中には、大きく分けるとチェーン展開している大手の調剤薬局と地域に密着した中小の調剤薬局の2つがあります。どちらにもメリットとデメリットがあるため、まずはこの2つのメリットとデメリットを知り、どちらのタイプが自分に向いているのか考えてみてください。 【大手の調剤薬局】 ・メリット 大手の調剤薬局のメリットには、社員教育が充実している、人間関係などの闇が生じた時に他の薬局へ移動できる、雇用が安定している、長期的に勤務できれば給与アップを目指せるといったものが挙げられます。また、大手だと様々な処方箋を見られるため、スキルアップもしやすい環境だと言えるでしょう。 ・デメリット デメリットには、通勤時間が長くなる可能性がある、成果が給与に反映されるとは限らない、店舗によって雰囲気が異なるため見学時のイメージが覆される可能性があるといったものが挙げられます。最初に配属された調剤薬局が家から近くても、異動になって通勤時間が長くなるというケースも考えられます。 【中小の調剤薬局】 ・メリット 中小の調剤薬局のメリットは、通勤時間が短くなる、給与が基本的に高めに設定されている、異動は基本的にないといったものが挙げられます。中小の調剤薬局は、地域に密着して展開しているケースが多いです。そのため、地元で働きたいと思っている人にとっては、メリットが大きいと言えるでしょう。 ・デメリット デメリットは、馴染めなかったとしても異動がほとんどないため辞めるしかなくなる、社員教育が大手の調剤薬局と比べると充実していない、オーナーに嫌われてしまうと給与などに大きな影響が出るといったものが挙げられます。地域に密着していると閉鎖的になってしまう傾向もあるため、そのような雰囲気に馴染める人であれば、デメリットを感じにくくなるとも言えます。

■病院へ就職するのはどうなの?

薬剤師の就職先は、調剤薬局だけではありません。病院に勤務するという選択肢もあります。 薬剤師としてキャリアプランを立てていく中で、調剤薬局以外で勤務した場合のことも考えておくと、将来的にも仕事の幅が増えていきます。そこで続いては、病院へ就職するのはどうなのかということについて見ていきましょう。 【国立病院】 国立病院は、数ある公的な病院の中でも最大規模を誇ります。病院の規模が大きい分、ポストも多くなっています。そのため、就職先としてもおすすめだと言えるでしょう。 しかし、国立病院は大きなグループとなっているため、遠方への異動をしなければいけない場合があります。異動をしても問題ないのであれば、国立病院の薬剤師という選択肢を視野に入れてみてはいかがでしょうか? 【大学病院】 大学病院は、同じ業務をひたすら行う場所が多いです。ひたすら薬を機械的に調剤したくないと考えている人にはあまり向いていない職場だと言えます。それだけではなく、夜勤をやらなければいけない病院もあるので、ライフワークバランスを重視したい人にもあまりおすすめできません。 しかし、医療現場の最前線で働けるという大きなメリットがあります。医療の最前線で活躍したいと考えている人や最新の医療に触れながら薬剤師としてスキルアップしたいと考えている人にはおすすめです。 【地域に密着した病院】 地域に密着した病院の場合は、病院によって大きな差があります。どのような病院なのかを見極めるためには、職場見学が欠かせません。 病院によっては、病棟に関わる業務や化学療法に携われる場所もあります。また、他の病院と比べるとやりたいことを伝えやすく、実現できる可能性も高いです。そのため、やりたいことがある程度はっきりしているのであれば、地域に密着した病院の薬剤師として働き始めるのも良いでしょう。

■自分に合った調剤薬局を選ぶポイントとは?

薬剤師は調剤薬局が病院で働くケースが多いです。どちらで働くにしても、自分に合っている職場を見極めなければいけません。では、どうすれば自分に合った調剤薬局を選べるのでしょうか? 【仕事の内容で選ぶ】 ・チーム医療に携わりたい場合 薬剤師としてチーム医療に携わりたい場合は、在宅医療を行っている調剤薬局がおすすめです。在宅医療は、医師や看護師、ケアマネージャーなどと連携し、ケアを行います。しかし、在宅医療をしている調剤薬局が全てチーム医療に力を入れているかというとそうではないので、職場見学の時などの他の職種とどのように連携しているか聞いてみると良いでしょう。 ・顧客と深く関わりたい場合 顧客と深く関わりたい場合は、個人宅向けの在宅医療を積極的に行っている調剤薬局やかかりつけ薬局として積極的に取り組みを行っている調剤薬局がおすすめです。かかりつけ薬局は、一人ひとりをしっかりとフォローするための仕組みなので、より深く関わりやすいと考えられます。 【スキルアップできるかで選ぶ】 ・専門性を高めたい場合 専門性を高めたい場合は、専門・認定薬剤師の資格取得をサポートしてくれる調剤薬局を選ぶと良いでしょう。専門・認定薬剤師には、地域住民の包括的な支援を行うプライマリ・ケア認定薬剤師や糖尿病患者をサポートする糖尿病療養指導士、がん治療のサポートを行う緩和薬物療法認定薬剤師などがあります。勤務したいと考えている調剤薬局ではどのような支援制度が用意されているかしっかりと確認してみてください。 ・OTC医薬品(要指導医薬品や一般用医薬品)の知識も身に付けたい場合 OTC医薬品の知識も身に付けたい場合は、調剤薬局が併設しているドラッグストアや広く処方箋の受付を行っている調剤薬局、OTC医薬品を豊富に取り扱っている調剤薬局がおすすめだと言えます。OTC医薬品に関する知識を身に付けたいのであれば、ドラッグストアが一番です。そのため、調剤薬局が併設しているドラッグストアが特におすすめです。

■労働条件をしっかりと見極めるのが大切

調剤薬局を選ぶ際に、労働条件も必ず確認をしなければいけません。基本的な労働条件をいるためには、ホームページを確認することが重要になります。それだけではなく、面接時に確認してみるのも良いでしょう。 では、どのような点を確認すべきなのでしょうか? 【業務量が多すぎないかどうか】 薬剤師として働き始めた人の中には、「仕事がきつくて体が持たない」、「仕事量が多くてミスをしないか不安が募る」と感じている人は少なくありません。そのような悩みを持つ薬剤師が勤務している調剤薬局は、業務量が多すぎる可能性があるのです。業務量を把握するためには、何人の薬剤師でどのくらいの処方箋枚数に対応しているかを確認してみると良いでしょう。 さらに、毎月の残業時間がどのくらいになるかも確認しておくことをおすすめします。特定の曜日が忙しいといった情報も事前に把握しておくと、働き始めてから後悔することがなくなります。 【休日はどうなっているのか】 休日を取得できるかどうかは、働き始めないと分からない部分です。働きやすいと感じる働き方が人によって異なりますが、自分に合っているかを見極めるためには募集要項に記載されている休日日数を確認してみてください。週休2日制や完全週休2日制と書かれている場合や月間休日数が書かれている場合、年間休日日数が書かれている場合があります。 週休2日制は、1ヶ月に1回以上2日間休みの週があることを意味しています。完全週休2日制は、毎週2日休みがあることを意味しているのです。できるだけ休みが多いと思っているのであれば、完全週休2日制の調剤薬局を選んだ方が良いでしょう。 【職場の雰囲気はどうか】 仕事を円滑に進めるためには、職場の雰囲気も大切です。特に、人間関係が良好かどうかは大きな影響を与えます。職場の雰囲気や人間関係の様子は働き始めないと本質は分かりませんが、職場見学をすれば何となく雰囲気を掴めるでしょう。 雰囲気を知るためには、勤務している薬剤師の勤続年数を聞いてみるのもおすすめです。人間関係などに問題がある場合は、勤続年数が短い傾向にあるためです。

■ブラックな調剤薬局を避けるために知っておきたいポイント

世の中には、ブラック企業と呼ばれている会社があります。調剤薬局にも同じことが言えます。ブラックな調剤薬局を避けるためにはどうすれば良いのでしょうか? 【キャリアアドバイザーの本音を聞き出す】 就職活動や転職活動を進めていく中で、キャリアアドバイザーからアドバイスをもらうこともあります。その時に、本音を聞き出してみてください。 気になる求人を見つけたら、「この調剤薬局はいつも求人が出ていますか?」、「採用活動はどのくらいのスパンで行っていますか?」、「他よりも給料が高い理由はありますか?」など、気になることは全て聞くようにしましょう。不安や要望をしっかりと伝えることができれば、キャリアアドバイザーも的確なアドバイスができます。そのため、ブラックではなく自分に合う調剤薬局を探すためのヒントを手に入れることができます。 【職場見学は必ずする】 職場見学は、薬剤師の人数が足りているか、薬歴が溜まっていないかなどを確認するためにも有効な手段です。それだけではなく、人間関係がどうなっているかも確認できます。 若い独身者しかいない場合は残業が多い可能性があったり、年齢が高くて長く勤務している場合は若い人や転職してきた薬剤師が馴染みにくい可能性があったりします。薬剤師が付かれていると調剤室に書類が溜まっていたり、整理整頓が疎かになっていたりする場合もあるのです。それではやるべき仕事ができているとは言えないので、ブラックである可能性が高くなるでしょう。 【激務になりやすい調剤薬局の傾向に当てはまらないか確認する】 激務になりやすい調剤薬局は、以下の傾向に当てはまります。 ・営業時間が9時〜21時のように長くなっている ・総合病院の門前薬局 ・土日も休まず営業している ・1人の薬剤師で回している これらに当てはまる場合は、かなり激務である可能性が高いです。激務でも給料が高ければ問題ないという人もいますが、プライベートも充実させたい人にとってはブラックだと感じてしまうでしょう。

■調剤薬局を開業して独立したいならアテックに相談を!

薬剤師としてスキルアップをしたいと考えている人の中には、転職ではなく独立開業したいと考えている人もいるでしょう。そのような場は、アテックへの相談がおすすめです。最後に、アテックが提供しているサービスについてご紹介します。 【アテックとは?】 アテックは、1991年に創業した日本初の調剤薬局M&A仲介会社です。設立してから現在まで、多くの調剤薬局M&Aをサポートしてきました。「21世紀の薬局を元気にする!」というスローガンに基づいて、未来の経営者や後継者を求める現在の経営者が持つ課題について常に考えているのです。 そんなアテックが行っている主な事業内容は、医院・薬局の経営ノウハウの販売、経営指導及び業務委託、医療コンサルタント・情報提供サービス、薬局のM&A、売買及び営業権の売買、薬剤師の独立開業支援事業となっています。独立を検討している薬剤師にとっても良き相談相手となることでしょう。 【アテックが手掛けるファーママーケットとは?】 アテックは、調剤薬局を譲渡したいと考えている経営者と独立を検討する薬剤師を結び付けるファーママーケットというマッチングサイトの運営も行っています。ファーママーケットには、購入希望者の情報や売却希望物件の情報が掲載されています。自分が求めている調剤薬局に出会える可能性も高いため、ファーママーケットの利用もぜひ検討してみてください。 調剤薬局は非常にたくさんあります。その中で、自分が働きやすいと感じられる場所を見つけるのはとても難しいことです。しかし、今回紹介したポイントを押さえておくことで、理想的な職場を見つけられる可能性が高まります。 また、独立を検討しているのであれば、アテックへの相談もおすすめです。ファーママーケットを利用すれば、M&Aを行って調剤薬局のオーナーになれます。1からスタートするよりもハードルが下がるので、ぜひチェックしてみてください。