近年、様々な業界でM&Aが活発に行われるようになってきました。 それは、調剤薬局業界も例外ではありません。 この記事を読んでいるということは、「調剤薬局を買いたい」、「M&Aしたい」と思っている方は多いでしょう。 しかし、薬局を買ったり、M&Aしたりするのは簡単なことではないので、なかなかスタートできないという方もいます。 そこで今回は、調剤薬局を買収・M&Aする目的や個人でもM&Aや事業承継はできるのか、M&A・事業承継案件の探し方や注意点などについてご紹介します。

■活発化する調剤薬局の買収・M&A、その目的は?

近年、活発化している調剤薬局の買収やM&Aを行う目的は様々です。 まずは、調剤薬局の買収やM&Aが活発化した理由とは何なのか、どのような目的で行われるのかご紹介していきましょう。 【業界の現状】 調剤薬局業界は現在、個人経営や規模が小さい事業所が中心となって事業を展開しています。 厚生労働省が発表した平成28年度の「患者のための薬局ビジョン実現のための実態調査報告」でも個人経営や規模が小さい事業所が多く見られるため、確かなことだと言えるでしょう。 そんな調剤薬局業界は、現在縮小傾向にあります。 背景には、大手企業がM&Aによって調剤薬局を買収するケースが増えていて、かかりつけ薬局へ切り替えようとする動きがあります。 また、その反面新規に出店するケースもかなり少ないため、市場は縮小していく可能性が非常に高いと言えるでしょう。 【調剤薬局のM&Aならではのメリット】 調剤薬局のM&Aには、売り手と買い手双方にメリットがあるため、活発に行われていると考えられます。 それぞれどのようなメリットが得られるのでしょうか? ・売り手側のメリット まず売り手側のメリットは、売却益を得られることが挙げられます。 譲渡の場合は20%の譲渡税だけが課税となるため、資金をたっぷりと残せるでしょう。 老後の資金にしたい人や新しく立ち上げる事業の資金にする人がいるため、譲渡益だけで良いというのは大きなメリットと言えます。 大手薬局チェーンに売ることができれば、コストの削減や質の良いサービスを提供できるメリットもあります。 特に、後継者問題で悩んでいる調剤薬局のオーナーが売りに出したり、M&Aで譲渡先を探したりするケースは増加しています。 ・買い手側のメリット 買い手側のメリットは、事業拡大の効率を高められることが挙げられます。 新しく薬局を開業するよりも既にある薬局を買い取って開業した方が、不動産探しや地域に関する調査を行う手間が省けます。 さらに、購入してからすぐに収入が安定しやすいという点も、買い手側にとって大きなメリットです。 異業種から調剤薬局業界に参入する場合でも、既にある薬局を買収していればすぐに軌道に乗れる可能性も高いです。 薬剤師や利用者を全て引き継ぐことができるためです。 【調剤薬局を買収する目的】 調剤薬局を買収したいと考えている目的があるはずです。 主に買い手側はどのような目的で買収したいと考えているのでしょうか? ・人材を確保するため 調剤薬局の買収を考えている目的としては、不足している人材を確保するためという理由が多く見られます。 薬剤師不足が顕著になっている今、お金をかけて募集しても採用までに至らないどころか応募すら来ない可能性もあるでしょう。 中途採用の場合は個人経営や規模が小さい事業所の調剤薬局ではなく、大手チェーン店を受ける人が多いということも調剤薬局の人材不足を加速につながっています。 そのため、既存の調剤薬局の中から後継者問題などで悩んでいるところを買収することで、不足している人材を確保しようと考えるケースが見られるようになってきました。 売り手側は薬剤師の雇用継続を条件にしていることが多いため、すぐに即戦力となる人材を確保できます。 ・新しい業界を開拓するため 調剤薬局のM&Aや買収を行うことで、効率良く業界の新規開拓ができます。 新規開拓する場合は、市場に関する情報収集をするために時間や労力が掛かってしまうものです。 しかし、M&Aや買収を行えば、時間や労力を掛けずに済みます。 また、既に顧客が付いているため、売上に伸び悩むという心配もほとんどありません。 他の業界から調剤薬局業界に飛び込む場合は、調剤薬局のM&Aや買収が積極的に実施しています。

■個人薬剤師でもM&A・事業承継は可能?

調剤薬局のM&A・事業承継は、調剤薬局業界へ参入したい企業が行うケースが増えてきています。 しかし、企業ではなく個人の薬剤師でも調剤薬局のM&A・事業承継を行うことは可能です。 ・初期投資を抑えられるので独立開業に最適 調剤薬局を買収することで、開業の初期投資を抑えられるので独立開業に最適です。 基本的に新規で開業する場合、テナントの内装や薬剤などの購入費、人材採用にかかる費用など、多額の資金が必要となります。 M&A・事業承継でも全く費用が掛からないというわけではありませんが、営業権と固定資産の金額だけで譲り受けられるのは大きなメリットです。 そのため、新規開業するよりも安く調剤薬局を開業できるでしょう。 ・個人の薬剤師でも買収は可能 調剤薬局のM&A・事業承継は、企業だけではなく個人薬剤師が買い手になることもできます。 新規で開業することももちろん可能ですが、より経営が軌道に乗りやすい調剤薬局の買収を視野に入れても良いでしょう。 特に、中規模や小規模の調剤薬局の場合は、後継者問題で悩んでいるケースが多くなっているため、買収に対して前向きな返事をしてくれる可能性が高いです。 調剤薬局のオーナー自身も薬局を譲渡することによって、創業者利益を得られるので、双方にとって大きなメリットがあると言えます。 買い手の薬剤師にとっては、一から顧客獲得をしたり、周辺エリアの調査をしたりしなくても、問題なく売り上げを伸ばせるというのが魅力的です。 ・個人の薬剤師がM&A・事業承継できる調剤薬局の規模 個人の薬剤師がM&A・事業承継できる調剤薬局の規模は、2,000万円~4,000万円の譲渡価格がベースになります。 1日当たりの取り扱い処方箋枚数は、およそ30枚~40枚の調剤薬局がこの価格帯です。 大手の調剤薬局だと大手企業のM&Aの対象になる可能性が高いですが、1日当たりの取り扱い処方箋枚数がおよそ30枚~40枚の調剤薬局であれば、個人でも買収しやすいです。 そのため、中規模・小規模の調剤薬局を狙って買収することを検討すると、独立開業への道が開きやすくなるでしょう。 個人の薬剤師が独立するハードルは非常に高いです。 しかし、既存の薬局を買収できればハードルは大幅に下がります。 独立開業を目指しているのであれば、既存の薬局を買収することも視野に入れましょう。

■調剤薬局のM&A・事業承継の案件の探し方

調剤薬局のM&A・事業承継をするためには、案件を探さなければいけません。 案件を探す時のポイントをご紹介していきましょう。 ・M&A仲介サイトを活用する M&Aを希望している調剤薬局を個人的に探すのはとても難しいことです。 そこで役立つのが「M&A仲介サイト」になります。 M&A仲介サイトの中には、無料で登録することができ、仲介料が掛からないサイトもあるため、費用を抑えられます。 サイトによっては、1日に1万人程度のユーザーがチェックするM&A仲介サイトもあるため、そのようなサイトは情報量が豊富だと考えられます。 AIを活用してマッチングしてくれるサイトもあるので、様々なサイトを見てみるのも良いでしょう。 ・M&A仲介会社に依頼する 調剤薬局のM&Aを検討しているのであれば、M&A仲介会社に依頼するのも有効な手段となっています。 仲介会社の場合は、豊富な経験を持つアドバイザーからサポートしてもらえるため、成功率が高いという特徴があります。 しかし、サービスの質があまり良くないM&A仲介会社もあるので注意しなければいけません。 また、会社によって手数料や着手料、成功報酬に差があるため、事前にどのような料金形態なのか確認しておくようにしましょう。 ・商工会議所に相談してみる 商工会議所は、地域に根差した企業との関わりが強く、経営支援なども行っています。 調剤薬局よりも一般企業に強い傾向がありますが、調剤薬局の相談に乗っているケースもあるので、独立したい個人の薬剤師が相談をしてみる価値はあるでしょう。 しかし、商工会議所は狭いエリアを担当しているため、希望するエリアの調剤薬局が見つからない可能性もゼロではありません。 ・知人や取引先から紹介してもらう 知人や取引先から紹介してもらうという方法は一番時間が掛かってしまう方法です。 しかし、身近な案件を見つけられる可能性が高いため、この方法で探してみても良いでしょう。 探すためのコストも抑えられるため、魅力的な方法でもあります。 ただし、知人や取引先からの紹介だからといってきちんとリサーチせずに買収に乗り切るのは危険です。 いくらで買収するか、従業員はどうするのかなどをはっきりさせておかないと、後々大きなトラブルにつながってしまう可能性もあるので気を付けてください。

■調剤薬局のM&A・事業承継を探す時の注意点

調剤薬局のM&A・事業承継を検討している中で、条件に合う案件を探していくことでしょう。 条件に合う案件を探していく中で、いくつか注意しなければいけないことがあります。 調剤薬局のM&A・事業承継を探す時の注意点についてご紹介しましょう。 ・買収する目的をはっきりさせる 調剤薬局のM&A・事業承継を行うのであれば、買収する目的をはっきりさせる必要があります。 独立したいという目的ももちろん大切ですが、買収後に滞りなく経営できるのか薬局の内情を見極めなければいけません。 それぞれの薬局でやり方が異なるため、自分自身の考え方と合致しなければうまくいかない可能性も高いでしょう。 急に方針が変わると既存の顧客が離れてしまう可能性が高いため、十分に注意してください。 ・専門家からのアドバイスはしっかりと聞く 個人の薬剤師が調剤薬局のM&A・事業承継を行う場合は特に、専門家からのアドバイスはしっかりと聞くようにしましょう。 M&Aや事業承継を円滑に進めるためには、公認会計士などの専門家からアドバイスを受けることが重要です。 M&Aや事業承継に関する知識は簡単に身に付けることができないため、自分の力だけで何とかしようとすると、思っていたような結果を得られないどころか大きなトラブルに発展してしまう可能性も考えられます。 ・M&A仲介会社のサービスも積極的に利用する M&A仲介会社には、調剤薬局のM&A・事業承継の関する専門知識を持つスタッフも多く在籍しています。 そのため、円滑に進めたいのであればM&A仲介会社も積極的に活用していきましょう。

■調剤薬局のM&A・事業承継ならアテック・ファーママーケットの利用がおすすめ

M&A仲介会社はいくつかあるため、どこを利用すべきか迷ってしまう方もいるかもしれません。 仲介会社の中でも特におすすめしたいのは、薬局経営の総合支援事業を手掛ける「アテック」と、アテックが運営するマッチングサイト「ファーママーケット」です。 ファーママーケットは、調剤薬局を買いたい人と売りたい人のマッチングサイトなので、調剤薬局のM&A・事業承継を検討している人にとって魅力的なサイトだと言えるでしょう。 ・運営するアテックについて アテックは、日本で初めて調剤薬局のM&A仲介業者として創業した会社です。 設立後は、多くの調剤薬局でM&Aのサポートを行ってきました。 「21世紀の薬局を元気にする!」という基本理念に基づいて行ってきたM&A仲介事業は大きな実績を残しています。 今後も、調剤薬局のM&Aという形で社会貢献していくことが期待されています。 ・どのようなマッチングサイトなのか アテックが運営しているファーママーケットは、薬局を譲渡したいと考えているオーナーと独立を考えている個人の薬剤師・調剤薬局の買収を考えている経営者が登録しているため、お互いのニーズに合うマッチングが可能です。 マッチングサイトなので比較的気軽に利用できるでしょう。 ファーママーケットに掲載されている購入希望者に対して直接アプローチすることもできるため、条件に合ったM&Aを実現しやすいです。 匿名でも良ければ無料で調剤薬局の情報を掲載でき、興味を持ってくれる希望者がいたらアテックから連絡が来るようにすることもできます。 調剤薬局のM&A・事業承継を検討しているのであれば、ぜひファーママーケットの利用を検討しましょう。 今回は調剤薬局を買いたい、M&Aしたい際の探し方についてご紹介してきました。 調剤薬局を買うには莫大な資金が必要となりますが、コストを抑えながら成功を目指すことも可能です。 特にアテックやファーママーケットを活用すると、条件に合う調剤薬局が見つかりやすいのでおすすめです。 ぜひアテックやファーママーケットを使って、調剤薬局M&Aを成功させましょう。