薬剤料や人件費などの経費が高くなりがちな調剤薬局は、数ある職業の中でも経営が難しい業種の一種となります。 自分では無理だと分かっていながらも経営を続けることは、ストレスを抱えてしまうこととなり、悩んでしまってばかりの人生ではもったいないでしょう。 そこでおすすめするのがM&Aです。 M&Aとは、会社を売却したり合併や分割したりすることの総称です。 これまでにM&Aの手続きによって生活を豊かにしてきた人は多くいます。 今回は調剤薬局のM&Aを行う流れや手順、知っておきたいポイントなど、M&Aを考えている人にとって役立つ情報をたくさんご紹介していきます。 これ以上は続けられないとリタイヤを考える人だけではなく、次の担い手が見つからないとして事業継承を検討している人にも参考になる情報がたくさんあります。 ぜひ最後までご覧ください。

■調剤薬局のM&Aの流れ

最初はM&Aの流れについてご紹介していきましょう。 M&Aがどのような形で行われるのか理解することで、スムーズに進められるでしょう。 ㈰まずは専門家に相談 調剤薬局のM&Aは移り変わる調剤薬局業界の状況や薬事法といった法律の知識を要する分野です。 さらには財務や税務といった知識も必要で、知識のみならず経験がある場合の方が有利にことを進められます。 おそらくこの記事を見ているという方はM&Aを始めて行う人ばかりでしょう。 初めてのM&Aとなれば専門家への相談が必要不可欠です。 専門家とはM&A仲介会社やアドバイザリー、M&Aコンサルタント、銀行、信用金庫といった金融機関、さらには事業引継ぎ支援センターなど、様々な専門家がいます。 これらの専門家に相談し、専門家の知識とこれまでの経験をもとに最適なM&A計画を立ててもらいましょう。 ㈪秘密保持契約の締結 専門家を介した調剤薬局のM&Aは、専門家に自社の情報を詳しく知ってもらわないとスムーズに進めることができません。 人材や事業の情報など調剤薬局の情報を何一つ知らないまま進めることはないため、秘密保持契約を結んで情報の漏洩や悪用を防ぐようにしていきます。 ㈫企業評価レポートの提出 続いては企業評価レポートの提出を行います。 企業評価レポートとは売却する企業の価値評価を記した書類で、売却価格を正しく算出するために必要になってきます。 決算書や税務申告書などを用いてきちんと評価を下し、作られたレポートは後の買取り企業に提出していきます。 ㈬アドバイザリー契約の締結 アドバイザリー契約とはM&Aの仲介業者が本格的な業務に入る前に結ぶ契約です。 お互いの権利義務関係を明確にするために契約を行っていきます。 契約時にはいくつかの条文を読まないといけませんが、この条文はこれからM&Aを行っていくにあたり重要なことばかりなのでしっかり読み込んでおかなければいけないことを覚えておきましょう。 ㈭候補企業を選定する アドバイザリー契約後は候補企業の選定に移ります。 譲渡先を専門家となる仲介会社が保有している買収先候補リストの中から選び、自身が希望する条件に合った企業を数十社ほど挙げていきます。 その中から候補にできる企業を選択するのですが、候補に選ぶ企業は互いに高いシナジーを得られることや、自社の強みを高く評価してもらえそうな企業を選んでいきます。 選定し、ある程度の数に絞れたらコンタクトを取っていきます。 ㈮譲渡先と交渉 譲渡先との交渉では経営者に連絡をとり具体的なやり取りを行います。 通常M&Aは買い手や売り手ともに利益があるものです。 どちらか一方が不利益ばかりにならないよう互いの意見を尊重しながら、どちらも納得いく取引になるようにしていきます。 こちらも専門家が主体となって話を進めてくれます。 ㈯意向表明書の提示 交渉で互いに同意ができるとなればM&Aの始まりです。 買い手側企業は売り手側へ意向表明書の提示が必要になります。 意向表明書というのは必ず提出が求められるものではありませんが、買収の意思がきちんとあることを証明しつつも基本的な契約内容が記された意向表明書によって交渉がスムーズに進むとされています。 ㈷基本合意書の締結 意向表明書の提出が完了したら、続いては基本合意書の締結となります。 基本合意書は事業譲渡・株式譲渡などのM&Aの手法や譲渡価格と今後のスケジュール、さらにはデューデリジェンス(専門家が企業に対して行う調査)に関する協力義務などを記載した書面を読んでいき基本合意書の締結をします。 基本合意書の作成は最終合意前となるため、この時点で内容を変更するのはまだ可能です。 また基本合意書には法的拘束力があるわけではなく、現時点で合意した部分について記載するだけの書面になります。 ㉂デューデリジェンスを行う 続いてはデューデリジェンスを行います。 売り手側会社の特に重要な部分をデューデリジェンスしていき、財務内容や業務内容、組織構造などを調べていきます。 他にも必要であれば訴訟履歴も調べることもあり、専門家がかなり慎重になる場面にあたります。 ㉃最終契約の締結 デューデリジェンスによって売り手側企業に問題がないとなったら、続いては最終契約の締結に移ります。 この契約によってM&A契約が確約し、最終契約後は内容を変更することが不可能となります。 また、手続き中に契約内容に違反することや、破棄したりなどが見られると、相手から損害賠償や違約金を請求される可能性もあるためしっかりと覚えておきましょう。 ㈹クロージング クロージングとは、M&Aでの経営権の移転を完了させるもので、M&Aやり取りの中で最後の手続きになります。 株券の引渡しやその対価の支払い、役員の改選などがクロージングするのに必要なことで、これらが完了すると無事にM&Aが終わります。 ㈺情報公開・公表 最後の最後にM&Aによって変化した姿を世間に公開していきます。 ただ、まずは従業員や取引先に対して情報公開を行います。 これにより従業員の離職や取引先の撤退を防ぐなどが可能です。 比較的、規模の大きい会社である場合には公告やネットの書面に残してM&Aを実施したことを開示していきます。

■スムーズに行うためのポイント

調剤薬局のM&Aは専門家を介するといっても自身も準備を進んで行ったり、M&Aを成功させたりする心構えがなければ、失敗に終わってしまう可能性があります。 M&Aをしっかりと成功させるためには以下のポイントが重要になり、またこれらによってスムーズに進められるようにもなっています。 ・M&Aの目的を明確にする M&Aを行う理由は皆様々です。 体調不良ややる気の問題によって引退を考えたり、身内や従業員に後継者がいなかったり、経営不振によってだったりと様々な理由からM&Aを行います。 目的がはっきりしないままM&Aを始めてしまうと、なぜM&Aを選択したのか分からなくなり、候補企業を選定に時間がかかったりクロージングの際に迷いがでたりと素早いM&Aが実現できなくなります。 また、目的がはっきりしてれば専門家も適切なサービスの提供ができるというメリットも得られます。 ・M&A手法の手法を決める M&Aは株式譲渡、株式売却、会社分割、事業譲渡、事業承継など多くの手法があります。 手法によってはM&Aの実行に必要な情報ややり取りが異なるため、しっかりと考えておくほか専門家とよく相談しておくべきことだと言えます。 調剤薬局のM&Aの場合には株式売却や事業譲渡、事業承継が主に行う手法になっており、ほとんどのM&A経験者がこれらによってM&Aを成功させています。 自社の目的に合わせた手法が大事になりますので、目的を定めた後しっかりと手法も何がいいのか考えていきましょう。

■調剤薬局のM&Aが完了するまでにかかる期間とは?

スムーズに進めるべきだと言われているM&Aですが、果たして手続きを完了するまでにどれほどの時間を要するのか知りたい人は多いことでしょう。 調剤薬局のM&Aというのは選択する手法や、各会社の事情によって多少異なる部分はあるものの、大体が3ヶ月から半年ほどで完了するケースが多くなっています。 ただ条件に適した売却先がなかなか見つからないと手続きが難航することが多く、またデューデリジェンスで問題が発生した場合にもスムーズとは言えないやり取りになってしまう可能性が出てきます。 最終契約が完了したとしてもその後の実務引継ぎで数ヶ月程度かかる場合もあるため、これといった数字を出せないことがM&Aの現状です。 ただ、どの手法のM&Aであってもたった1ヶ月で終わるようにはなっていないため、M&Aは数ヶ月かかる手続きと考えることでM&A計画を壊さずに進められるでしょう。

■期間を短くするコツはある?

数ヶ月にも及ぶ期間を要するM&Aですが、果たしてM&Aをさらに短い期間で終わらすことはできないのでしょうか? 実は調剤薬局のM&Aでは期間を短くするコツがいくつかあります。 その方法をご紹介していきましょう。 ・情報は包み隠さずに公開 M&Aをスムーズに進めるための秘訣にも挙げたようにデューデリジェンスは多くの時間がかかる傾向にあります。 デューデリジェンスを素早く終わらせるためには自社の情報を包み隠さずに公開しておくのがおすすめです。 基本的に情報を隠してもデューデリジェンスは詳しく企業情報を調べていくので、秘匿する情報が露わになるのは時間の問題です。 事前に公表していない情報が浮かび上がると最終契約書の契約内容を練り直す必要が出てくることもあり、なおさら時間がかかってしまいます。 ・従業員にも気を配る 調剤薬局のM&Aは従業員の雇用状態も再度理解しなければいけないものです。 早期にM&Aを終了させるためには従業員にも気を配ることが大切で給与面といった表面上だけのものではなく、売却後の風土や業務システムの変更、さらには人間関係の変化といった様々なことを働く従業員全員に理解してもらわなくてはありません。 従業員に対する対応を怠ってしまう売却後に社内分裂が起きることが考えられ、ひどい場合には業績が低下してしまうということも考えられます。 ・M&A実行中は情報漏洩に注意する M&Aの際に開示する情報は企業の存命を大きく左右する情報が含まれていることがほとんどです。 重要な情報が漏洩してしまっては大問題で、万が一外部に情報が漏れてしまったら買い手やサポートをする専門家との信頼関係が悪化してしまう可能性もゼロではありません。 できてしまった溝を埋めるには相当な信頼回復のための何かが必要になってきます。 時間もたくさんかかってしまいますのでM&A中の情報漏洩には注意するようにしましょう。 ・M&Aは専門家に相談すべき M&Aは経営者のみでスムーズに進められるほど簡単なものではありません。 服猿な手続きは多く、当事者のみでは意見の食い違いや話に納得できないなどあらゆる問題が起きがちです。 無駄なトラブルを起こさないためにも専門家の力を必要で、買い手側にとってはより細かい部分まで交渉が可能になるため、安心感を持ったままM&Aが行えるのも一つの魅力です。 調剤薬局のM&Aはぜひとも専門家に依頼してみましょう。

■アテックやファーママーケットを活用してM&Aを成功させよう!

専門家を介した方がスムーズに滞りなく進むM&Aですが、中でも有力なサポートに役になるのが薬局経営M&A総合支援のアテックです。 アテックは日本初の薬局M&A専門会社で、スタッフ一人ひとりが調剤薬局について詳しく理解しています。 売り手側企業の仲介料はかからないため、M&Aにかける費用を安く収めることも可能です。 またアテックでは、ファーママーケットという調剤薬局M&Aのマッチングサービスを行っています。 「薬局業界の変化についていけなくなった」「健康を考えてもう引退したい」「経営者の立場を退けて第二の人生を楽しみたい」などといったようなオーナーの希望を叶え、独立を希望する薬剤師や薬局の買収を考えている経営者とマッチングさせることで、後悔のないM&Aが成り立つのです。 アテックは店舗に合ったスキームをチョイスして、より順調な経営にすることも得意としておりM&Aを行うにあたって欠かせない存在となっています。 調剤薬局のM&Aの流れについて解説してきました。 手続等で分からないこともあるでしょうが、そうした場合には無理に自分一人で進めるのではなく専門家に相談しましょう。 手続きの流れは選択する専門家によっては少々異なる可能性もあります。 アテックのサービスもファーママーケットもそれぞれの作業に費やす時間は違うものの、比較的スムーズにM&Aを完了させることができ、従業員の雇用問題や長引かせることで生まれるトラブルなどにも悩まされずにM&Aを進めていけているのです。 調剤薬局のM&Aを検討しているのであれば相談してみましょう。
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