薬局M&A・事業継承のための従業員探しの方法とは?

調剤薬局やドラッグストアには管理薬剤師が必ず在籍しており、従業員の監督と医療品の管理が行われています。

経営を続ける上で欠かせない従業員となりますが、年齢や家庭の環境変化など様々な理由でいずれは引退する時期を迎えます。

その際は次の管理薬剤師を見つけなければなりませんが、どうやって従業員を探せばいいのか悩む方も少なくないでしょう。

今回は薬局M&A・事業継承を目的で従業員を探す方法についてご紹介します。

後継者はいつから探すべき?

まだ後継者を用意する必要はないと考える方は多いかもしれませんが、いつから後継者を探し始めたらいいのか気になってはいませんか?

薬局や医療に限らず経営者は高齢化が進んでおり、加えて後継者となる人材の不足は深刻な問題となっています。

元々経営者は多忙であるため、時間的な問題も含めて後継者探しをする余裕がないことも悩みの一つでしょう。

産学共同研究が中小企業に対して行った調査によれば、後継者の検討に対して「常に検討している」という人が約40%、「たまに検討している」という人は約31%、「ほとんど検討していない」という人が約17%となっており、7割の経営後継者の検討を考えているようです。

そして、いつから意識始める人が多いのかというと50代が最も高い約45%で、一番低いのは30代の約9%でした。

このデータは一般論であり、実際に検討する段階となると一般論から大きく外れた結果になることが多いでしょう。

なぜなら、後継者を決めるためには最初の抽出と選定を行い、後継者へ説明や説得を図り、事業継承を承認してもらったら開発と育成をしなければならず、思いのほか道のりは長くなります。

後継者探しをしているうちに事業の衰退や健康問題など、様々な問題が想定されるので早い段階から後継者探しを始めた方が良いでしょう。

管理薬剤師や経営者が引退をした時の対策

誰でも経営者や管理薬剤師を退く時期が訪れますが、引退の申し出があった場合は何をすればいいのでしょうか?

経営者や管理薬剤師の引退で取る選択肢を見ていきましょう。

・閉局

これは最悪のケースとなりますが、後継者が見つからない場合は閉局が選択肢となるでしょう。

ただ、10年以上経営している薬局となると地域に親しまれているため、処方元や薬局利用者に迷惑がかかるので簡単に選択できるものではありません。

・内部人員の異動もしくは後継者候補となる従業員の採用

内部人員が後継者となるか、後継者となる従業員を採用することで経営を継続することができます。

ただし、従業員の定着率が良くて店舗間異動がほとんどない薬局の場合、他の薬局から異動させると薬局のバランスが崩れてしまうことがあるでしょう。

また、中には最初は事業継承を受け入れた人も、給与面が経営者よりも従業員の方が手厚いなどの理由で事業継承が破断になることもあります。

そうなると後継者となる従業員候補を探して採用する方法がありますが、簡単に人材を確保できないことが現状です。

それに加えて採用してすぐに事業継承することは難しく、開発や育成に3〜5年の教育も必要であり、薬局と相性が悪く退職されれば再び転職活動からやり直しが必要になります。

・薬局譲渡

人員異動や採用が難しく開局の選択を迫られた場合、薬局を第三者へ譲渡する選択肢も選ぶことができます。

譲渡により第三者に事業継承してもらうことで薬局は自分の手から離れますが、引退後も残るので処方箋や利用者に迷惑がかからず、必要な役割を引き続き果たすことができるでしょう。

身近に後継者がおらず閉局を避けたい方は薬局譲渡を検討してみてください。

薬局の後継者はどうやって探せばいいのか

経営者や管理薬剤師の引退で開局を避けたい場合は薬局譲渡が最適ですが、それを実現するためには薬局M&Aや事業継承してくれる第三者を探す必要があります。

第三者とは大手チェーンや独立を目指す薬剤師などが当てはまりますが、外部からであっても後継者探しは簡単なことではありません。

では、どのように薬局M&A・事業継承をしてくれる従業員を探せばいいのでしょうか?

後継者探しに困っている方は、薬局専門の後継者探しサービスを利用してみてください。

薬剤師の転職や開業を支援しているサービスでは広い人脈を活かし、薬局側の条件と後継者候補の条件を照らし合わせ、条件に合った薬局と第三者をマッチングしてくれます。

人員異動や採用の場合、候補者が考え直して継承を破断したり、育成中に引退したりするリスクがあるため、後継者になってくれる確実性はありません。

しかし、薬局後継者探しサービスは本当に経営者になりたいと思う従業員とマッチングできるので、スムーズに薬局M&A・事業継承を行うことができます。

経営者が変わることで薬局が変わってしまうことはある?

自分が大切にしてきた薬局なので、経営者が変わることで今までと違う薬局になってしまわないか心配になる方は少なくないでしょう。

譲渡すれば経営権は新しい経営者にあるので、店舗名を変更することや従業員の解雇・採用も経営者に委ねられます。

そうなると薬局は存続しても、元経営者にすれば喜ばしい事態とは言いにくいでしょう。

しかし、薬局M&Aを行った薬局の多くは店舗名を変えず、また従業員も変わらず働き続けているケースが多いです。

なぜなら、売り手の強みは長年の利用者や処方元・身近の医療機関から信頼を得ているところにあるので、買い手も既存のブランドを消すことはないでしょう。

そんなことをしてしまえば、信頼を失うことにつながり、売上も下がる可能性があるので不利益を被ってまで薬局そのものを変えようとすることはないと言えます。

また、薬局M&Aではマッチングの後、互いに譲渡の条件を交渉するので店名の変更をしないなど契約条件を盛り込むことが可能です。

後継者探しサービスや薬局M&Aマッチングサービスを利用する場合は担当のスタッフが交渉を行ってくれますが、買い手が有利な条件に妥協することはなく、双方が納得できる交渉を行うので安心しましょう。

薬局M&A・事業継承のサービスはアテックで

薬局M&Aのマッチングサービスや後継者探しサービスは数多くありますが、中でもアテックは20年以上、薬局専用のM&A支援を行っています。

中立の立場から薬局経営者の理想につながる支援に力を入れており、老舗なので後継者も色々な人が登録されています。

大手チェーンから中堅チェーン、さらにグループ会社では独立を希望する薬剤師の支援も行っているので薬剤師個人などを理想に合った後継者の仲介が可能です。

スタッフには調剤薬局の経営経験者や薬剤師が在籍しており、薬局業界や現場を理解しているので専門的で手厚いサポートが行われます。

薬局がどのくらいで売れるか希望はあると思いますが、アテックは中立の立場で薬局を評価して譲渡価格を算出し、さらにベストの譲渡プランを提案してくれるので、M&Aの知識が乏しい方でも安心です。

また、マッチングサイトの「ファーママーケット」も運用しており、匿名の売却希望を掲載することで薬局M&Aで事業継承したい人のアプローチを待つこともできるので、より多くの候補者と出会いたい時に最適でしょう。

内部で後継者がいない場合は薬局M&Aによる事業継承がおすすめですが、外部から後継者候補を探すことは内部異動同様に容易なことではありません。

開局に追い込まれる前にアテックなど薬局M&Aや後継者探しのサポートサービスを活用して後継してくれる従業員を探し、理想を実現できる薬局M&A・事業継承を行いましょう。

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